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【離職多数】スタッフがすぐ辞める歯科医院の特徴10選と対策徹底解説

2024.10.02

「スタッフがすぐに辞めてしまうのはなぜ?」「どうすればスタッフが定着する歯科医院になるんだろう」

新たなスタッフを採用したはいいものの、なかなか定着せず悩んでいませんか?

スタッフの早期離職は歯科医院だけでなくスタッフにとってもデメリットが多く、対策していきたい課題ですよね。

この記事ではスタッフが歯科医院を辞める理由や、歯科医院が取るべき対策について解説します。

スタッフが早期離職してしまう原因を知り、対策に繋げましょう

スタッフが定着しない歯科医院は、珍しくない?!

スタッフが定着しない歯科医院は珍しくありません

そもそも歯科衛生士や歯科助手は有効求人倍率が非常に高いです。

有効求人倍率とは求人数を求職者数で割って算出される指標のことであり、倍率が1を上回れば求人数が多いことを表します。

有効求人倍率

歯科衛生士23.3倍(2023年度)
歯科助手2.98倍(2023年度)

歯科衛生士に比べ歯科助手はかなり低いようにも見えますが、有効求人倍率の平均値は1.29倍ですので平均を上回る値です。

このことから歯科衛生士や歯科助手はかなりの売り手市場であることがわかります。

そのため歯科医院によほどの魅力がなければ、スタッフは離職してしまうのです。

スタッフが定着せずにすぐ辞める歯科医院の特徴10選!

スタッフが定着せずにすぐ辞める歯科医院の特徴をまとめました。

  • 院長やスタッフの人間関係が悪いため院内の雰囲気が良くない
  • 新人や中途採用のスタッフへの研修・教育体制が整っていない
  • スキルやキャリアアップに対するサポートが整備されていない
  • 仕事ぶりや日々の成果、努力が適正に評価されない
  • 福利厚生や休暇制度が充実していない
  • スタッフ1人ひとりに対する業務量が多く、負担が大きい
  • 仕事にやりがいが感じられない
  • 給与が仕事の働きに見合っていないと感じる
  • 結婚や出産などライフイベントにより勤務を続けるのが難しい
  • 残業が多く就業時間がないと感じる

上記の特徴に当てはまる歯科医院は、スタッフが離職しやすいため要注意です。

対策を考え改善していきましょう。

スタッフが歯科医院を離職する3つの理由

スタッフが歯科医院を離職する理由は主に3つあります。

歯科医院スタッフが辞めてしまう本音も掲載しているため、ぜひ参考にしてください。

理由①給与と福利厚生に対する不満

給与と福利厚生に対する不満によりスタッフが歯科医院を離職しています。

給与について令和2年度「歯科医衛生士の勤務実態調査報告書」によると、年収は300万円以上400万円未満が35.3%、130万円以上300万円未満が31.3%を占めていました。

つまり、7割近くのスタッフが年収400万円以下での勤務になります。

月収25万円前後の生活では、そのほとんどは生活費に取られて貯蓄する余裕もありません。

朝から晩までこなす仕事量の割に給与が低いと、不満がたまってしまうのも仕方がありません。

そのため上記と同等、または上記より高値の給与設定をすることで「給与が低い」とスタッフが思わない取り組みが重要となります。

歯科医院は女性が多い職場ですので、福利厚生が充実していないと離職する原因になってしまいます。

特に育休や産休などの休暇制度はライフイベントにより、ライフスタイルが変化する女性にとっては重要なポイントです。

理由②労働環境や人間関係の問題

労働環境や人間関係の問題もスタッフが歯科医院を離職する理由となっています。

教育体制が整っていない状況やスタッフ1人ひとりに対する業務量が多すぎると、スタッフは労働環境が悪いと感じてしまう可能性が高いです。

また人間関係の悪さが離職の理由になってしまうことも。

医療現場で働く上で必要となるチームワークですが、スタッフ同士の相性が悪いと歯科医院の雰囲気が悪くなってしまいます。

人間関係の悪い医院は、スタッフだけでなく来院された患者様にとっても居心地が悪くなってしまうため、早急な改善が必要です。

理由③スタッフのモチベーションの低下

スタッフのモチベーションの低下は歯科医院の離職の理由となります。

日々の仕事ぶりや成果、努力が適正に評価されないことがスタッフのモチベーションの低下の原因につながります。

また毎日仕事を淡々とこなすだけの業務は、仕事のやりがいにつながらず、モチベーションが高いスタッフにとっては物足りないと感じることも。

スタッフのモチベーションを維持するための関わりが重要となるでしょう。

歯科医院スタッフが辞める本当の原因をインタビュー

歯科医院スタッフが辞める本当の原因を紹介します。ぜひ参考にしてください。

歯科業界はパワハラが多いとの意見がありました。

文面から恐らく歯科医師からのパワハラが原因だったように見えますので、勤務中の態度や発言には注意すると良いでしょう。

院内の人間関係に疲れを感じることが多いとの意見でした。

上司からの態度や業務量の負担も辞めるきっかけとなったようです。

やりがいが感じられず転職したという意見がありました。

日々の業務が淡々としておりキャリアアップを見込めないと、モチベーションの低下に繋がってしまいます。

早期離職を避けるためにも、日々の仕事が業務的にならないよう工夫する必要がありますね。

スタッフが次々と辞める定着しない歯科医院が取るべき対策7選

スタッフが次々と辞める定着しない歯科医院が取るべき対策は主に7つあります。

この7つの対策に取り組めばスタッフが定着する歯科医院になるでしょう。1つずつ解説していきます。

業界水準に合わせた給与設定

業界水準に合わせた給与設定は、スタッフの定着率を上げるための対策として重要なポイントです。

歯科衛生士、歯科助手の平均月収は以下のとおりです。

歯科衛生士28万2,700円
歯科助手25万円

上記と同等か高値の給与設定にすれば、「給与が低い」と思われず応募してくれるスタッフや定着してくれるスタッフが増える可能性があります。

給与には地域差もあるため、周りの歯科の給与も参考にしながら設定することをおすすめします。

通勤手当や福利厚生制度の充実

通勤手当や福利厚生制度の充実を図ることでスタッフの定着率を上げることができます。

なぜなら、歯科医院は女性が多い環境であるため、育休や産休制度は重要なポイントとなるから。

また通勤手当を充実させることで自宅が歯科医院の近くでなくても通勤しやすい環境を整えましょう。

通勤手当の平均相場は上限が20,000円〜30,000円の場合が多いです。

しかし上限が設けられていない歯科医院もあるため、スタッフと相談するのも良いでしょう。

勤務時間の見直し

勤務時間の見直しをすることでスタッフの定着率を上げるきっかけになります。

終業時間が極端に遅かったり、残業が多かったりするとスタッフに不満が溜まり早期離職の原因となります。

女性が多い職場であるため、終業時間が16時や17時であると育児や家事に影響を及ぼさず働きやすいでしょう。

しかし終業時間を早く設定すると始業時間も早くなってしまうことが難点です。

スタッフのライフスタイルに合わせ、柔軟に勤務時間を設定できるとスタッフにとって働き易い環境となります。

スタッフが働きやすい環境づくり

スタッフが働きやすい環境づくりをしましょう。

スタッフが働きやすい職場とは個々人が安心して意見を発信することができる職場のこと。

日常の業務の中でスタッフの話に耳を傾け、感謝を伝えるようにすることで、「あなたはこの歯科医院に必要である」とメッセージを送ることができるでしょう。

スタッフが働きやすい環境をつくることで、早期離職が減るだけでなく日常業務内での報告がスムーズになります。

業務負担のバランスの見直し

業務負担のバランスの見直しは、スタッフの定着率を上げる対策のために重要です。

スタッフ1人1人の業務負担を軽減するためには、業務フローを見直して効率化を図りましょう。

業務フローの見直しとしてあげられるのがITツールの導入です。ITツールを導入することにより予約や受付、料金精算の効率化を図れます。

また新たに人材を養うことも業務負担のバランスの改善につながります。

歯科医師や歯科衛生士が専門的な業務に集中できるよう、歯科助手や事務スタッフを充実させることが重要なポイントです。

スタッフ1人1人の業務負担を軽減し、働きやすい環境に繋げましょう。

キャリアパスの提供と研修制度の充実

キャリアパスの提供と研修制度の充実はスタッフの定着率をあげます。

モチベーションが高いスタッフにとってキャリアアップができるかは重要なポイントです。

歯科助手であれば歯科衛生士へのキャリアアップ、歯科衛生士であれば歯科医院での役職の昇進や、認定資格取得へのキャリアアップが考えられます。

歯科医院としてスタッフの成長を促すキャリアパスを準備できると、スタッフからの信頼も厚くなるでしょう。

新卒や中途採用の歯科衛生士のために研修制度を充実させることも必要です。

近年の社会の高齢化に伴い歯科業界のニーズも変化しているため、日本歯科衛生士会は第5次生涯研修制度を設けています。

そのためスタッフが希望した際には、研修を受講できる環境を整えてあげましょう。

定期的にスタッフにヒアリング

定期的にスタッフにヒアリングすることで、スタッフが定着しやすい歯科医院作りにつながります。

スタッフの要望や不満は想像だけではわかりません。そのため院長とスタッフが1対1で話す機会を設けることで、スタッフの生の声をヒアリングしましょう。

このことでスタッフの要望や不満を把握できるため、歯科医院の改善策を考えることができます。

歯科医院で長く働くスタッフは何に満足している?

歯科医院で長く働くスタッフが満足している理由は何でしょうか?実際のレビューを元に紹介します。

“勤めて10年が経ちます。2年程前に歯周病治療の講師を呼んでいただき1年間勉強する機会をいただきました。

学校卒業して以来の本格的な勉強で苦労しましたが、終えた時は、自分の仕事に自信がついたことで歯周病治療への取り組みが変わり、やりがいを感じて働いています。

今では患者さまを笑顔で帰すことができているのかと感じながら働けています。

本職場にはスキルアップを図れることができると思います。

私は入職したのは、子どもが4歳と2歳の時でした。子どもが小さかったので不安はありましたが、先生やスタッフに勤務時間などの調整を支援していただきました。長く勤務したいという方には、働きやすい職場だと思います。”

引用:先輩の声 – 藤の丘歯科医院(砺波市)

歯科衛生士として勉強する機会が設けられていること、勤務時間の調整により働きやすい環境であることが長期間働く理由となったようです。

“当時、子どもが小さかったため、限られた時間の中で仕事をしたいという希望がありました。そういった勤務形態でも受け入れ、経験が浅い私でも働くことができたのが当院でした。

新たに経験することも数多くありましたが、先生方、先輩のスタッフの方々が丁寧に教えてくださるので安心して働くことができました。衛生士としても、やりがいをもって働けます。

また、何かあった時にはお互いが助け合い、信頼できるスタッフがいるからこそ私は楽しく働くことができています。経験の浅い方や未経験の方でも、成長できる職場環境です。”

引用:先輩の声 – 藤の丘歯科医院(砺波市)

スタッフ間のコミュニケーションがうまくなされているため、信頼関係があり成長にも繋がっているようです。

新たに経験することでもサポート体制が整っているため、不安なく業務が行える環境が評価されています。

コミュニケーションの取り方で定着率アップ!

コミュニケーションの取り方でスタッフの定着率がアップします。

そのためNG例とOK例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

NG 例

院長がディスカウントする行動を取っていたり、ダブルバインドをしているのはNGです。

コミュニケーション例

院長「なんでも相談してね」

スタッフ「ありがとうございます。早速ですが先生、業務内容について聞きたいのですが・・・」

院長「まだ業務内容を覚えていないの?それくらい覚えてよ」

上記の内容にはディスカウントする行動とダブルバインドが含まれています。

ディスカウントとは無視や嫌味のことを指しますが「それくらい覚えて」などの発言はこれに当たります。

また「なんでも相談して」と言っているのに対し「まだ業務内容を覚えていないの?」と返されると、スタッフは相談して良いのか行けないのかがわからなくなりますよね。

そのためこのようなコミュニケーションは改善しましょう。

OK例

コミュニケーションにおいて重要なポイントは傾聴することや話し方に注意することです。

コミュニケーション例

院長「なんでも相談してね」

スタッフ「ありがとうございます。早速ですが先生、業務内容について聞きたいのですが・・・・」

院長「いいよ。業務内容ってなかなか覚えらないよね。例えばどこかな?」

スタッフ「そうなんです・・・例えば・・・」

傾聴とは耳だけでなく目や心を相手に向け話を聞くこと。

上記の場合は院長が質問に対して「なかなか覚えられないよね」と共感しているため、スタッフは「ちゃんと聞いてもらえている」と感じるでしょう。

また話し方も重要なポイント。

威圧的な話し方は避け、態度や接し方にも注意を向けましょう。

まとめ|対策のポイントを押さえ歯科医院のスタッフの定着率をあげよう!

歯科医院のスタッフが定着しない原因や、対策を解説しました。

スタッフが定着しない歯科医院の特徴に当てはまる場合は、対策を行うことで現状を改善できます。

現状を改善し歯科医院のスタッフの定着率を上げることで、歯科医院としての評価もあげましょう。

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歯科スタッフの採用はプロのデンタルリクルートに任せてみてはいかがでしょうか。

 

参考:歯科衛生士の勤務実態調査報告書

日本歯科衛生士会 | 第5次生涯研修制度について

 

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